2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴダールの「もうひとつの映画」

60年代にリュック・ムレとともにパゾリーニの記号学への傾倒を批判したゴダールは、時とともにその立場を微妙に変化させながら、『映画史』3Aのイタリア映画讃歌のラストでロッセリーニに次いでパゾリーニの肖像を映し出し、そこに形式と思考についてのテー…

パゾリーニの「もうひとつの映画」

パゾリーニが提唱する「ポエジーとしての映画」*1とは、本来、「人間の始原の次元に属している」身振り、環境、夢、記憶などの「イメージ記号」において、「語りに関しての伝統的な約束事によって久しく抑圧されていた表現の様々な可能性を解き放」ち、「事…