2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

口承文化

「バイエルン地方の原始林を出自とする農民のために作られ」、「ベトコンに捧げられた」*1『アンナ・マグダレーナ・バッハの年代記』(1967)以来、無名の民衆のためのものとしての映画を何よりも聴くべきものとして撮り続けているストローブ=ユイレ。ストロ…

映画と民衆

映画は、一方で民衆の日々反復される労働をカメラなど機械類の回転運動の反復性との相似において記録し、手仕事によって結ばれた民衆の共同体を示すドキュメンタリー性を指向しながら、もう一方で民衆の語り、あるいは民衆劇といったやはりある種の反復性を…