2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『忠臣蔵』と『勧進帳』

歌舞伎の『勧進帳』は、都を追われた源義経一行が、東大寺勧進の山伏に変装し奥州平泉を目指す途中、安宅の関守・富樫左衛門に見咎められ、本物の山伏なら所持しているはずの勧進帳を見せろと迫られると、機転を利かした弁慶が、たまたま笈の中にあった巻物…

牧野省三

義太夫の母から義太夫節(浄瑠璃)を習い覚えた牧野省三は、それを声高に語りながら役者に演技をつけたといいます*1。例えば『本能寺合戦』では、 「程なく近付く鋲乗物。数多(あまた)の武士が前後をかこい」…ほらほら、そこで武士、駕籠に近づく、ええな……