2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『あとのまつり』

反復という「残酷な物語」を、あともさきもない「まつり」として肯定する瀬田なつきの『あとのまつり』の軽やかさは、マキノ雅弘を思わせました。http://www.youtube.com/watch?v=X6lkmEi0i40

デリダ『絵葉書』

ジャック・デリダ『絵葉書Ⅰ』(若森栄樹・大西雅一郎訳、2007、水声社)より 「1977年6月9日 君に手紙を書くために遠ざかること。もし今、私が君にいつも同じ絵葉書を送るとすれば、それは私ができることなら死にたいからだ、死んで、ついに、場所といえるた…

ヘルダーリン「ゲルマニア」

(…) インダスから飛び立った鷲は、/パルナソスの/雪をいただく嶺を越え、イタリアの/供犠の丘々をはるかに見おろして過ぎ、喜ばしい獲物を/父なる神のために探し求める、かつてなく手慣れた飛びかたで/老いた鷲は、歓呼の声をあげて羽搏き/ついにアルプス…