2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

カネフスキー

カネフスキーの『ぼくら、20世紀の子供たち』は、レンフィルム出身のカネフスキーがドストエフスキーに捧げた(同じレンフィルムのソクーロフより遥かに優れた)映画、荒戸源次郎の『人間失格』は(反石原都知事の)太宰治と(深作以来久々に)中原中也に捧…

阪本順治

阪本順治が好きだと言っている、「鈴木清順さんが好きだと言っていた花田清輝の言葉。」 「悲観は気分で、楽観は意志である」*1 *1:阪本順治著『孤立、無援』2005、ぴあ、209頁。

『蘇りの血』

豊田利晃が『蘇りの血』で、魯迅の『鋳剣』を映像化しました。傑作『空中庭園』を撮った後、末期症状のマスコミが君臨し没落へとひた走る日本という愚かな風土で、「餓鬼阿弥」のような緩慢な歩みをもって「蘇り」を果たした豊田の新作を祝福したいと思いま…