2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『東京上空いらっしゃいませ』

起きたかもしれない、起きなかったかもしれない固有の過去を誰もがもっており(マルテの手記)、人生がそんな上映途中のフィクション映画で、私はスクリーンに投影された映像で、そこにはプロジェクターの回転音が鳴り響き、世界の物音はそれにかき消され、サ…

『阿賀の記憶』

『阿賀の記憶』におけるリュミエールの記憶(列車の到着、ヴェニスでの初トラヴェリング)、土地の、水の、映画の、佐藤真の、私の記憶の重層、フィクションとドキュメンタリーの境の夢、無意識のうちにフィクション化される現実。記憶=フィクションの集積とし…