2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

若山セツ子

『エノケンの天国と地獄』は、ルビッチの『天国は待ってくれる』を真似たのだろうが、映画自体はたいしたことない。以下の作品では若山セツ子の登場シーンと沢田研二の「君をのせて」が絶妙にマッチしている。 http://www.youtube.com/watch?v=NcdPoFO5c48&f…

『あの彼らの出会い』

「革命とは、太古の忘れられた事物に、その場所を返し与えることを意味する――このシャルル・ペギーの言葉をジャン=マリー・ストローブは、社会の未来が問題にされる時いつも用意していた、ヴァルター・ベンヤミンの革命は「過ぎ去ったものの中への虎の跳躍」…

ネストラー

写真的固定ショットが映画の断片化の方向に働くのに対して、語りや演劇的再現は、それぞれが一つのモナドとして完結しながら連結され、映画中に一定の持続性を導入します。例えばペーター・ネストラーの作品の多くでは、ある土地に根差した農民の姿が写真的…