ブランキ

「だが、何十億という地球の上で我々が、今はもう思い出にしかすぎない我々の愛する人々といつも一緒にいるのだということを知るのは、一つの慰めではないだろうか?瓜二つの人間、何十億という瓜二つの人間の形を借りて、我々がその幸福を永遠に味わってきたし、味わい続けるだろうと想像することもまた、別の楽しみではないだろうか?」*1
「ブランキの行為は、ボードレールの夢の同胞だった。この二つは絡みあっている。かつてナポレオン三世が六月蜂起者たちの希望を埋葬してしまった、その石の上で絡みあっている二つの手なのである。」*2

*1:ブランキ、『天体による永遠』、浜本正文訳、雁思社、1985、125頁。

*2:ベンヤミン、「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」、『ベンヤミン・コレクション4』、ちくま学芸文庫、323頁。