2005-05-03から1日間の記事一覧

中原中也(2)

中原中也は、自分が無の眼差しに見つめられているという意識を詩の出発点としていた人です。「草の根の匂ひが静かに鼻にくる、/畑の土がいっしょに私を見てゐる。」(「黄昏」)、「野原に突出た山ノ端の松が、私を看守つてゐるだろう。/それはあつさりして…