『エレニの旅』

アンゲロプロスの『エレニの旅』を見たら、ギリシャチンドン屋さんたちが昨日のライブと同じような音楽をやっているし(思わずクラリネットを聴き比べてしまいました)、水没した村の人々が焚き火を囲んでサムルノリのようなギリシャ正教の儀式をしているし、風の旅団左翼芝居のようでもあり、劇団解体社の彷徨う民の風景のようでもあり、黒旗の列は大島渚の『日本春歌考』のようでもあり、いくつもの風景が重なって不思議な感じでした。