カマキリ

「カイヨワはその論文『カマキリ』において、カマキリでとくに目につく反射作用の自動性を指摘している(そこでは頭をはねられても、生のための機能はほとんど失われない)。カイヨワはこの反射作用を、その不幸な意味のゆえに、神話に見られる呪われた自動機械と関連させている。(…)文学もまた、宿命の女(ファム・ファタル)の項目には、生身の女たちとは比べものにならない、何よりも人を殺す、人工的で機械的な、機械仕掛けの女(ファム・マシーン)という構想が出て来る。」*1
ジャック・ターナーの『私はゾンビと歩いた』の美人ゾンビみたいなものかな。

*1:ベンヤミン『パサージュ論』、Z2a,1