解体社公演

ほぼ15年ぶりに解体社の公演を見ました。電子テクノロジーという監獄の中で機械によって認証される数字へと還元される「幻影」としての身体が、それでもそこに「存在してることの意味」を問う作業を、解体社はすでに80年代から続けてきたように思います。特権的身体というものがもはや不可能な時代に、なお残る幽霊的身体(あるいは映画的身体と言ってもいいかもしれません)にこだわることをとおして、「夢の体制」としてのグローバリゼーションに抵抗し、その監獄の外へと越境する可能性を探求する解体社の<旅>を見に湯島をさまよう自分もまた、過去の公演の記憶とともに投影された「幻影」のように感じられました。
解体社公演「Reflection連鎖系」:1月25〜27日「シャーマン」、2月15〜17日「剥製」態、3月8〜10日「要塞」にて。