レムケ・インタヴュー

クラウス・レムケがドイツラジオで尻出し抗議について語る。(聞き手・カトリン・ハイゼ、2012年2月29日)
レムケ:(…)思うにオーバーハウゼン宣言以来、ドイツ映画は今日までせいぜい片手で拍手しているようなものだ。その原因は当時の若者たちが、映画館へ行く代わりに社会学セミナーに通っていたからだ。そして映画を見に行く時には、間違った映画へ行ってしまった…
ハイゼ:ライツ氏は昨日、正反対のことを言っていました。自分は週に5日、時には一日に2本同時にーもちろん「同時に」ではないですがー映画を見たと。
レムケ:ただ彼らは間違った映画、東側のクズ映画を見ていたんだ、一方、西側の、フランス映画、ヌーヴェル・ヴァーグのことを彼らは、ポスト・ファシズムとかアメリカ的だとか罵っていた。
そして、あの連中は、映画が知能促進剤になりうると考えた、そのようにセミナーやフランクフルト学派で学んだんだ。そんなメンタリティーから出発して、やつ等は誰一人見たがらない映画を作った、オーバーハウゼンの連中の映画なんて誰も見たいと思わなかった。そこで賢明なクルーゲ博士は天才的なアイディアを思いついた、オーバーハウゼンの映画を見ない公衆を罰しようというのだ。彼は内務大臣のところへ行き、ドイツ映画という文化財の振興を嘆願した。それ以来、ドイツ映画は存在していない。
ハイゼ:では映画の作り手にとって、お金をもらわないことがそもそも栄誉だということですか?
レムケ:そう言うつもりはない、しかし、映画はそうあるべきだ。私は手を突っ込めるポケットを多くは持たないが、それは自分自身のであるべきだ。映画監督として朝目が覚めて家賃が支払えないと、クリエイティヴになれるんだ。(…)
http://www.dradio.de/dkultur/sendungen/thema/1690024/