ペソア

「 私は自分のうちに様々な人物を創造した。私はたえず人物を創造し続けている。私が見るとすぐに、どの夢も例外なく誰か他人によって生きられ、この他人がそれを夢見はじめる。夢見るのは彼であって、私ではない。
創造するために、私は自分を破壊した。自分のなかで、こんなにも私を外化したので、もはや内部さえも外的にしか存在しない。私は、俳優たちが通過し、様々な芝居を演じる生きた舞台なのだ。」*1

*1:フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』、澤田直訳、思潮社、79-80頁。